私たちが日常を過ごしていると、
このような場面があります。
たとえば、
空に虹が出ていることに気づく
デジタル時計の11時11分に気づく
漢字は読めるけど、
いざ書けないことに気づく
このように、
何かに気づくときがあります。
これは、いつもの日常で
いつも起きていることのように感じます。
ですが、この気づきには
とても重要な「ヒント」が隠されています。
それは、普段の気づき方を少し変えることで
災難を事前に防ぐことが可能になるものです。
今回は、その「気づき」をテーマに、
災難が起きてしまうときの心理メカニズムと
事前に気づくための術をお伝えするべく、
災難から身を守るための「気づき」を得る方法。
を紹介します。
本記事が「良い気づき」になれば嬉しいです。
是非ともご覧ください。
「気づき」とは?
気づきには大きく分けると2種類あります。
それが、
何かの「前」に気づく
ものと、
何かの「後」に気づく
ものです。
たとえば、
- 携帯電話を忘れた
- 遠くでカミナリが鳴っている
- 靴下を裏返しに履いていた
このように、
何かの存在や変化を認識するものは「後の気づき」です。
そして、「前の気づき」とは、
- 突然アイデアが浮かんだ
- 何かを察知した
- 重要なことを思い出した
こういった、何か起こる前に ( ゚e ゚)ハッ! と
感じたり、頭に浮かんだりするものです。
そして、いまの豊かな世の中になったのも
実は、この「気づきの積み重ね」なのです。
どいうことなの?と言いますと、
これは「精度の高い予測」ができるようになったからです。
今から遡ること約50万年前、
私たちの祖先たちは、毎日過酷な生活を強いられていました。
冬は寒いし、いつ猛獣に襲われるか分からない、
時々起こる噴火や落雷によって森が燃え上がります。
そのため、
つねに安全に暮らしたい!と思っていました。
ある日先祖たちは、
「森の火事」から色んなことに気づきます。
それは、
冬だけど、真夏のように明るく熱い
焼けた植物から、いい香りがする
そして、この光景を見た彼らは
あることに気づきました。
⇩
冬はカラダを暖められるのでは?
生の魚や肉や野菜を火で焼くと
⇩
美味しくなるのでは?
明るくて熱いので
⇩
外敵から身を守れるのでは?
このように、結果は分からんけど、やってみよう!と実際にやってみると、やっぱりそうだ!という確証を得られました。
そうすると、
○○すれば~○○になるという感じに、
原因と結果が分かるようになります。
そして、
このようなことが生活に定着してくると、
⇩
発火する
水をかけると
⇩
消える
空気を送ると
⇩
火力が増す
今度は「火のメカニズム」を知り、
自由に火を作り出せるようになります。
そして、
火と「別のもの」を掛け合わせることで、
新しいモノを作り出せるようになります。
⇩
鉄ができる
炎から発生した気流を利用すると
⇩
気球で空を飛べる
沸騰させた水蒸気でタービンを回すと
⇩
電気が作れる
このように、
最初は森の火災から色んなことに気づき
それを境に文明や科学が発展するに至りました。
もちろん、
火の取り扱いを誤ると..
- 火傷をする
- 火事になる
- 事故につながる
過去には良いことだけではなく、
こういった悪いことも起きました。
ですので、そこから学んだ「気づき」によって
今の安全な世の中が築かれていったのです。
つまり、色んなメカニズムを知っている以上
悪いことになりうる結果に「事前に気づけることが多い」と言えます。
危険を回避できない「心理」とは?
いまの時代は、
過去から学んだ気づきをもとに安全が作られます。
しかし、そんな安全が培われた世の中でも、
なぜか災いに見舞われることが起こります。
たとえば、
⇩
川の様子を見に行く人がいる
台風で海岸が大荒れのとき
⇩
サーフィンに行く人がいる
突然の大雪が積もったとき
⇩
普通タイヤで運転する人がいる
こういったことです。
なぜ、
このような行動をしてしまうかと言いますと
これには「ある心理」がはたらくためです。
それが..
「たぶん、大丈夫」です。
これを正常性バイアスといい、
災害などの逃げおくれの原因になります。
正常性バイアスとは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。
自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。
いまの世の中は安全と安心の集大成であり、
私たちの祖先の生活に比べたら遥かに大丈夫です。
ですが、予期せぬ事故に多く見られるのが
「たぶん、大丈夫」という思い込みです。
この心理がはたらいてしまう要因は、
今まで大丈夫なことが多かったためです。
このことから、
安心・安全が続くことは良いことに思えますが、
逆に危険に気づかなくなる可能性もあります。
ですので、
危険だと思うことは一度踏みとどまり、
自身に正常性バイアスが起きているかどうか?に気づく必要があるかもしれません。
災難から身を守るための「気づき」を得る方法
今回一番お伝えしたいことは、
災難が起きる前の気づきです。
先述でお伝えした通り、
予期せぬ災難が起こるケースには
正常性バイアスが要因であることが多いです。
ですので、
災難を回避するひとつの方法として、
その心理を前もって知っておく
ことが防止に繋がります。
たとえば、
このような実例があります。
1:信号のない路地
2:信号のある路地
この2つの自動車事故率は、
1:信号のない路地の方が低い傾向にあります。
これは、「もしかしたら、角から車が来るかも知れない」という思い込みが、運転を慎重にさせるためです。
そして、この「思い込み」が
災難に苛まれるか、回避できるかを大きく左右します。
突然ですが、この写真をご覧ください。
インターネットの索引に使用されるものは?
と聞かれたら、□には何の言葉が入るでしょうか。
キー□ード
私は..
索引に使用されるもの = キーボード
と思ったので、□に入る言葉は「ボ」にしました。
しかし、
答えは「ワ」なのです。(;´e`)
検索の「索引」に使用されるのはキーワードで、
キーボードは索引を「打ち込むためのツール」なのです。
これをプライミング効果と呼び、目に入ったものや聞いたものから、イメージしている方に「釣られてしまう」のが特徴です。
もし、上の絵のような表示があった場合も
ほとんどの人が間違えてしまうでしょう。
このことから、
信号のない道路では、
信号が無いから、
⇩
角から車が来るかも知れない。
というイメージが浮かぶので、
良い意味で危険をうまく回避できているのです。
一方、2:信号のある道路では、
自動車事故が多いです。
これも同じく、
信号があるから大丈夫。
と思っているので、
注意力が散漫になり「過剰運転」に繋がってしまうのです。
そして、そこに気づかずにいると
ごくまれに出現する最悪な事態にたどり着きます。
これは交通事故に例えたものですが、
危険に気づかずに進んだ先には、このような事象が起こります。
このことから、
自身にとって良いことや安全を感じられる日々が続いている最中に、
ちょっと危ないかも..
少し過剰になってるかも..
という不安な気持ちが浮かんだときは、
自分の心が発する「警告サイン」です。
そのような予感がするときは、
たぶん、大丈夫。から
⇩
もしかして危ないかも?
と、一度立ち止まってみてください。
すごく「当前のこと」かも知れませんが、
人はこれが「できない」のです。
ですが、
このことを少し頭の片隅に入れておくだけで、
それは気づきの意味を果たします。
そうすることで、
予期せぬ事態は自身から遠ざかっていくことと思います。
「プラスマイナスゼロ」で気づく
気づきは言葉のとおり「気づくこと」ですので、
常日頃から意識することが重要だと感じます。
私たちの脳は、
良いことが続くと良いことのみ見えてきます。
反対に、
悪いことが続くと悪いことのみ見えるようになります。
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ですので、
気づきを高めるためには、
±0(プラスマイナスゼロ)
で物事を見ることです。
どうしてなの?と言いますと、
良いことも半分、悪いことも半分という考えをもとにします。
そして、心を中立状態にすることで
良いことも悪いことも見えるようにします。
たとえば悪いことばかり見えているときは、
考えが悪い方に偏っているので、良いことが見えづらい状態です。
反対に良いことばかり見えているときは、
悪いことに気づきにくい状態とも言えます。
そうすると、
予想だにしない悪いことが引き金となり
考え方や感情が悪い方へ揺り戻される可能性があります。
ですので、
良いことも悪いことにも「気づきやすい状態」にするには、どちらにも偏っていない位置にとどまる必要があります。
では、どうすれば
プラスマイナスゼロ状態に出来るかと言いますと、
それは
感謝や愛情を感じることです。
私たちは、
感謝や愛情を感じると、
- セロトニン
- オキシトシン
こういった幸せホルモンが分泌されます。
これは、
心とカラダを安定させるはたらきをします。
ちなみに、何かに気づかなくなるのは
そこに強い感情が入るためです。
つまり、良いことも悪いことも、
冷静な判断ができないときに見えなくなってしまうのです。
その感情を抑える効果を果たすのが、
愛情や感謝といった思いやりの心です。
それで心がいっぱい満たされているときは、
少し良い方へ留まっているような状態です。
ですので、
日頃からこのことを意識することにより、
プラスもマイナスも見渡せるような比較的バランスの良い状態になります。
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エンディング(まとめ)
今回お伝えした「気づき」という感覚は、
私たち以外の生き物にもあります。
それは、危険から身を守るための
生きとし生けるものに与えられた命を守るセンサーです。
そして、その気づきによって
起こりうる出来事を変えられるのは私たちしか出来ません。
もし、今後何かに気づくことがあれば、
それは自身にとって重要なサインかも知れません。
そのときは、
気づいた「意味」について少し考えてみてくださいね。
災難を防ぐことも、良い出来事も
こういった小さな気づきから全ては始まっていくと思います。
本記事を最後までご覧いただき、
ありがとうございました。(人ё)☆