悪い想像が頭を離れない時に。未来への心配を断ち切る3つの対処法。

心配性

このように、不安や心配になると
いろんな「未来のイメージ」が浮かんできます。




そして、どちらかと言えば良いことよりも、
「悪い結末」が頭を駆けめぐります。



その都度、自分に大丈夫!と言い聞かせても
やっぱり現実化したらどうしよう?と、落ち着かなくなります。



現在、こういった「心配性」に悩む人の割合は、

日を追うごとに増加の一途をたどっています。



これは、
私たちのまわりに存在する「ある情報」が、
気づかないうちに蓄積していることにあります。



そのため、
自覚症状を持たない仮面鬱(かめんうつ)
といったことに発展するケースが多いです。




ですが、
これは「あるシンプルな行動」を起こすだけで、
しっかり予防して改善へ繋げることが出来ます。



今回は、心配性の詳しい原因の解説とともに
安心な未来を「確保する方法」をお伝えするべく、



未来への心配を断ち切る3つの対処法。



を紹介します。

 

今すぐ断ち切りたい!という方は、
下のコンテンツから
未来への心配を断ち切る3つの対処法
までジャンプしてくださいね。

 

本記事がお役立できれば嬉しいです。
是非ともご覧ください。

なぜ「悪い想像」をしてしまうの?

不安と恐怖の男性
私たちが不安や心配を感じると、
なぜか悪い未来を想像してしまいます。




そして、
こういったイメージばかり続くと、

  • こんなこと考えてはダメだ!

  • 私が心配性すぎるからだ..

  • 僕がこんな性格だからだ..


このように責めてしまいますが、
決してそういうことはありません。




なぜならこれは、
ご自身の「未来」と真剣に向き合っている「証」だからです。



たとえば、
こんな出来事があったとします。

今日は子どもの帰りが遅いわ・・

 

今回も採用されなかった・・

 

最近ずっと体調不良が続く・・

 

そうすると人は、
必ず「ある未来の姿」をイメージします。




それが、

もしかして、
事故でもあったのかしら!?

 

このまま、
就職できなかったらどうしよう??

 

もしかしたら、
大きな病気かもしれない!?

 

こういった「最悪の事態」です。



このあとも、色んな事をあれこれ考えますが
これは脳が「わざと」見せています。



どうしてこんなことするの?と言いますと、
助かる方法を導き出すためです。



これは、
私たちの「生存本能」が起こすもので、


事前に「予測」を立てて、

そこから解決法を導き出す。


こういったことをしてるのです。



交通安全に例えるなら、
こういった事故を、どうやったら防げるのか?
ということをシミュレーションするのです。

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たとえば、突然私の家が
停電になって
真っ暗になったとします。(;´e`)



私は急いで電気をもとに戻すため、
ブレーカーのあるところまで行こうとします。



このとき、

  • 壁にぶつかるかもしれない..

  • 危ないもの踏むかもしれない..

  • 階段踏みはずしたらどうしよう?


こんなことを思い浮かべます。



これが、先ほどの危険予測ですが
はたから見れば悪い未来ばかりですね。



このあと私の生存本能が、
脳の中でいちばん賢い前頭前野という場所に
どうやったら危険を防げるか?というテーマを投げます。

そうすると、
前頭前野はそのテーマを解析し

壁にぶつかるのを防ぐには?
手で探りながら
慎重に進みましょう
危ないものを踏むのを防ぐには?
なるべく足を上げずに
ゆっくり進みましょう
階段から落ちるのを防ぐには?
しゃがみながら
一段ずつ降りましょう

こういった対処法を算出します。



そのあとは、脳の指示どおり私が行動すれば
想像してた悪いことを防ぐことができます。



このように、
私たちは常に危険から身を守るために
あえて悪いイメージをするようになってるのですね。



しかし..

私は、
人一倍悪いイメージをしてしまいます。

とにかく、
何をするにも心配で仕方ありません。
いったいどうすれば良いでしょうか?

こういったこともあります。



たしかに、
人によっては凄くシビアに考えたり
悪いイメージがたくさん浮かんでくる場合があります。




ですが、私たちの思い浮かべるイメージは
どんなことでも「もとになる情報」がなければ作られません。



つまり、
たくさん悪いイメージが浮かぶのは、

それだけ「情報がたくさんある」ということです。



では、
その情報とは何
なの?と言いますと、



それは、

私たちが受けた「過去の印象」です。

たくさんの「印象」が心配にさせる?

印象
私たちは不安や心配が強まると、
必ず悪い想像をする脳のしくみになってます。



これは、
交通安全ムービーで見る危険予測と同じで
事故の対策をシミュレーションするためです。



そして、このときのイメージは
私たちの「過去の印象」から作られます。



たとえば、
今からこちらの男性と会うとします。

しかし、
何やらむずかしい表情をしているので、

あまり「良い印象」とは思えませんね。



なので、

  • 機嫌が悪いのかな?

  • 厳しい人かもしれない

  • 怒られたらどうしよう?


こういった様々なイメージが浮かびます。



ですが、
会って話しを聞いてみると、

緊張してお腹が痛かったようです。
そして、「彼の印象」も変わりましたよね。




このように、
私たちは
印象」から
様々な「イメージ」を作り出します。




同じように、

  • 悪い想像ばかりしてしまう

  • 過剰なくらい心配してしまう

  • マイナス中心で考えることが多い


こういった場合は、
良くない印象がたくさんあるということです。

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そして、これらの印象は
自分の気づかないうちに覚えてしまうことが多いです。



つまり、
日頃から積もり積もった印象が、


最悪な事態のイメージを増やして

未来への不安や心配を大きくさせる


このようなことを起こします。



では、
どうやって対処すればいいの?と言いますと
やはり、そういった印象をインプットしないことです。


私たちが受ける印象には、

  • 心地良く感じるもの

  • 心地悪く感じるもの


大きく分けると、
この2つがあります。




そして、

  • 強いインパクトを受ける

  • 毎日おこなっている習慣がある

  • 好奇心や興味を惹かれる


日常ではこんなことがあると思いますが、
これが印象となって残ります。



身近なものでは、
TVやスマホを見る、人の話しに耳を傾ける、
気になる文章や映像を見たり聞いたりすることです。




もし、こういったことに
楽しさや安心などの心地良さを感じられたら、
それは
良い印象として残ります。



※ちなみに良い印象は、
こういった想像をするときに使われます。

これとは反対に、
身近なものには不安や怒り、悲しみのような
良くない印象を感じるものがあります。



そうすると、
私たちは「その印象」が気になってしまい、
無意識のうちに想起(そうき)します。

※想起とは
保持している情報を適切なタイミングと場所で「思い出す」過程のこと。

このときに、
良くない印象を強く覚えてしまう
のです。



いまの私たちの世の中は、
つねに多くの情報で溢れているので
こういったことも自然と多くなります。




そのため、
知らず知らずのうちに受けた印象が
不安や心配に拍車をかけている可能性があります。



ですが、
次にお伝えすることを実施できれば
より早い対処と、今後の予防に役立つと思います。



それが、

  • 自分に許可を与える

  • 情報を置き換える

  • 解決への一歩を踏み出す


になります。


未来への心配を断ち切る3つの対処法

1.悪い想像を「許可」しましょう

OK
最初にお伝えするのは、
悪い想像してもOKですよというものです。



どういうことなの?と言いますと
悪いイメージを禁止すると、
逆に不安や心配ばかり考えてしまうためです。



私たちは通常、

悪いイメージ = 
ネガティブ

として捉えます。




そのため、
こういったマイナス思考や暗い想像は、
考えてはいけない!と
自分に言い聞かせます。



ですが、
私たちは考えてはいけない!と思えば思うほど
そればかり考えてしまうものなのです。



鶴の恩返しに出てくる娘や雪女も

見てはダメ!話してはダメ!と言っていますが、
なぜか人はやってしまうのです。

昔話

今回も同じく、
不安や心配が続いたときに

  • 不安になってはいけない!

  • 心配してはだめだ!

  • 悪い想像してはいけない!


と考えたり、言ってしまいがちになります。



ですが、これは逆に
不安や悪い想像を大きくします。




反対に鶴や雪女から、
見ていいよ♪言っていいよ♪と言われたら、
どうでしょうか。

絶対ダメ!にくらべて、
そこまで気にならない。
もしくはやらないと思います。



ですので、

もし悪いイメージが浮かんだときは

  • 不安になってもいいよ

  • 心配していいんだよ

  • 悪い想像してもOK!


と心の中で唱えてください。




そして、
思い浮かんでくるイメージは
本能が起こす
危険予測なので、

  • 僕が臆病な人間だから..

  • 私が心配性すぎるから..

  • 自分の性格に問題があるから..


こういった、
自分だけこんな悪いことばかり考えるんだ!
ということも全く関係ありません。




冒頭にあったように、
最悪な事態のイメージが多いほど
あらゆる危険から対処しようとしてるのです。




ここで大切なのは、
不安になる自分を責め続けないことにあります。




もし、イメージが思い浮かんだら
考えてもいい、心配になってもいいと
自分自身へ伝えてあげてくださいね。



そうすることで、
今まで過剰に感じていた不安や心配も
少しずつ自身から離れていくことと思います。(^e^)

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2.受け取る情報を「管理」する

管理
次の対処法は、
受け取る情報の管理です。



説明でお伝えしたように、
私たちは日頃から様々な「情報」を受け取ってます。



その中には、
心地良く感じるもの、悪く感じてしまうもの
ハッキリと分かるもの、自身では気づかないものがあります。



そして、
とくに悪い想像を膨らませているものが、
気づかずにインプットされた良くない印象です。



これは、

  • TVなどのメディア

  • インターネット

  • 口コミやうわさ話


こういった情報から流入するネガティブに該当します。




ですので、
まずはできる範囲からで良いので

自分の必要な情報だけ
見るようにしましょう。




方法は至ってシンプルに、

  • 心地良いものに厳選する

  • 不要なネガティブと距離を置く


こういった線引きをおこなうだけです。

さらに詳しい内容は、
こちらの「すぐにできる対処法3選」を見てね。

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そして、
もうひとつお伝えすべき重要なことがあります。



それは、無意識に入った情報が
思考と
行動を「操ってしまう」ものです。



たとえば、
このような写真があります。

審判

いま、
アメフト審判の方々が入念に審議しています。


突然ですが、

このときパッと思いつく動物は何ですか?






私は「シマウマ」が思いつきましたが

皆さんはどうでしょうか。(;^e^)



このように、最初に受けた情報が
その後の思考や行動に影響するものを
プライミング効果といいます。

シマウマ
他にも
桃太郎を10回言ってといわれ、
桃太郎を10回言う。

質問です。川から流れてくるのは?

「桃」と答えてしまう。

正解は「水」でしたというオチ。
スーパーに買い物に行ったとき、
近所から「カレー」の香りがしていた。

その日の夕飯を「カレーライス」にしてしまう。

そして、
これと全く同じ効果をもたらすものが、
私たちの日常に潜んでいます。



それが、
朝の情報です。



朝はとくに、
TVやスマホを見る機会が多くなりますが、
このときの情報が1日の感情や行動に影響します。



つまり、
起きてから会社や学校に行くまでの間に、

  • ネガティブニュースを見る

  • 心地よくない画像や動画や文字を見る

  • 人のネガティブ会話に耳を傾ける


このような情報を見たり聞いたりすると、
気づかないうちに思考や行動に出ている場合があります。



このことから、
朝はできるかぎり暗い気持ちになったり
嫌だなぁ..と感じるものは見ないようにしましょう。



すぐにできる対処としては、

  • 楽しい話題に触れる

  • 心地良い画像・音楽・文章を選ぶ

  • イヤホンで好きな音楽や情報を聴く


こういった

良い気分になるものに置き換えてみましょう。



私もかれこれ7年ほど続けていますが、
とくにネガティブ情報を見なくても、
日常には何の問題もありません。



それどころか、
不安や心配、悪い想像や嫌な出来事が、
以前と比べて激減していることを肌で感じてます。



ですので、
まずは一週間くらい続けてみて
その効果を実感してみてくださいね。(^e^)

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3.解決への「一歩」を踏み出す

行動
最後にお伝えするのは、
解決への一歩を踏み出すことです。



そうすることで、
未来への不安を手放していくことができます。



具体的な内容は、
感じている不安や心配をすべて明らかにして
小さなものから解決していくものです。



悪い想像ばかりしてしまうのは、
脳内にある扁桃体海馬が大きく関係してます。

海馬という器官は記憶を司っており、
いままでの様々な印象が眠っています。



そして、ネガティブな刺激を受けると
海馬からそれにちなんだ印象が引き出され、
すぐ近くにある扁桃体を刺激します。

そうすると、

  • アドレナリン

  • ノルアドレナリン

  • コルチゾル


こういった不安や心配になる物質が分泌されます。



このときに、
悪い想像と不安が行ったり来たりして、
心配で落ち着かなくなります。



しかし、自分ができる範囲の
小さな問題を
解決しはじめると、

  • エンドルフィン

  • ドーパミン

  • セロトニン


こういった安心をもたらす物質が、
徐々にカラダに行き渡ります。



そうすると、
興奮している扁桃体に作用し、

不安や心配の気鬱感を抑制します。



つまり、



解決に向けて行動し始めると

だんだん不安や心配が消えていく


こういったことが起きます。



ですので、
いま、不安や心配に感じていることを
ひとつずつ解決していきましょう。



方法は、
最初に心の内に秘めている悩みを

ノートもしくは紙にすべて書き出します。



そして、その中から
今の自分なら「解決できそうな悩み」を見つけて、
それを少しずつ解決していきましょう。

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※ここで大切なのは、
解決するための情報を集めることにあります。



不安や恐れが大きくなるのは、
経験が無い。どうなるか分からない。といった
解決にまつわる情報がないことにあります。




ですので、まずは有力な情報を集め
まわりと相談しながら、一人で悩まず解決していきましょう。



もし、
その行動を幾つも積み重ねることができたら
解決への手掛かりが必然と見えてきます。



そして、
その手掛かりに辿り着くことができれば
少しずつ「未来への安心」が確保されていくことと思います。


エンディング(まとめ)

ending
今回の内容は、

1.悪い想像を許可する

  • 悪い想像しても心配してもOK!
  • 生存本能なので気にしなくてOK!

2.受け取る情報を管理する

  • 必要な情報だけ見るようにしましょう。
  • 朝は良い気分で過ごしましょう。

3.解決への一歩を踏み出す

  • 小さな心配事から解決していきましょう。

以上となります。


私たちが過ごしている日常では、
様々な印象で溢れています。



そして、受け取った印象からは、
色んな想像が作り出されます。



それは、
良い予感をもたらすときもあれば、
悪いはずだと決めてしまうときもあります。



でも、
そう思っていたことも「本質」が分かれば、
良い印象へと一変することがあります。



それと同時に、
今まで何だったんだろうというくらい、
悩んでいたことも一瞬で消えることもあります。



ですので、少しずつ行動に移して
できることから本質を確かめにいきましょう。




そうすることで、
大丈夫だったと感じ取った印象は、
心の中に日々募っていきます。



そして、
私たちの心はその「印象」をたくさん使って、

素敵な未来をたくさんシミュレーションしてくれると思います。



本記事を最後までご覧いただき
ありがとうございました。(^e^)☆

ABOUTこの記事をかいた人

本職は機械系エンジニア。心理学と脳科学、認知行動療法の知見を用いて、心の不安を取り払う「対処法」をお届けします。情報発信が少しでも皆様の安心に繋がることができたら嬉しいです。