好きな人と会話ができない。
外に出かけると人目が気になる。
自分の将来に不安を抱えてしまう。
コンプレックスの悩みは人に言えず、
自分で抱え込んでしまいがちになります。
そして、
容姿的なこと
内面的(性格)なこと
能力的(価値)なこと
こういったことが悩みの原因となり、
そのほとんどが他者との比較によって起こります。
このとき、
- 自分は何もできない
- 自分には価値がない
- もっと良い境遇で生まれたかった
このように自分を「責めて」しまいますが、
今回お伝えする「3つのこと」を知っておくと、
悩みを大幅に削減する「大きなヒント」になると思います。
本記事がお役立てになれたら幸いです。
是非ともご覧ください。
1.コンプレックスは「日本」の言葉
コンプレックスという言葉は、
もともと「心理学用語」として使われていました。
有名なもので言いますと、
心理学者「ユング」が使っていたものと、
「アドラー」が日本に流入したものがあります。
心理学者ユングのコンプレックスは、
ファザーコンプレックスやカインコンプレックスなどが代表的です。
大まかな内容としましては、
「感情に色付けされた心的複合体」という意味になります。
カール・グスタフ・ユングは、スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。
意味がむずかしいですね。
もっとシンプルに言いますと..
自分に強いこだわり感情があり、
それが愛着なのか、抵抗なのか、憎悪なのか、
本人でもよく分からないというものです。
余計むずかしくなったような気がしますが..
(;´e`)
これにはいろんな種類があって、
分析用に「○○○コンプレックス」という名前を付けたことが始まりです。
ユングの分析コンプレックス例
- カインコンプレックス
兄弟姉妹間の親の愛をめぐる葛藤- マザーコンプレックス
子供が母親に抱く愛着- ダイアナコンプレックス
男性には負けたくないという女性心理- エディプスコンプレックス
息子の父親に対する対抗心- イオカステーコンプレックス
母親の息子に対する愛 など
そして、
私たちが知っているコンプレックスは、
心理学者「アドラー」によって提唱された、
劣等コンプレックスのことです。
アルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
これは、
アルフレッド・アドラーが、
こういった、
劣等(inferiority)複合(complex)を中心とした考えを日本に流入しました。
ですので、
「劣等コンプレックス」と呼ばれていたのです。
そして、
今では「コンプレックス」という言葉自体が、
劣等感のイメージとなって日本に定着していったのです。
このことから、コンプレックスはもともと、
「劣等感」という意味ではなかったことになりますね。
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2.違和感を「正しく」する心理
突然ですが、
AとBの絵は、どちらが気になりますか?
それよりも、この謎の生物が気になる..
というのは置いといてくださいね(;^e^)
先に目に入ったのは、Bの右下だと思います。
色が違うので気になりますよね。
このとき「違和感」を持つと思いますが、
これを、認知的不協和(にんちてきふきょうわ)といいます。
これには、
- きっちり整えた方が気持ち良い
- 同じ色にした方がまとまる
- 黄色いのはそのうちピンクになるはずだ
こういった「綺麗に正したい」という心理がはたらきます。
童話のシンデレラに例えるなら、
継母と娘がシンデレラを「あざ笑ったり」、「イジメたり」したのも、この認知的不協和によるものです。
もちろん、
コンプレックスを抱えている人に、
「なんか、かんか言ってくる人」にも同じことが言えます。
しかし、
継母たちは先ほどのように「色が違う」から
シンデレラをイジメていたのではありません。
実は、自分たちに
ただならぬ「違和感」が走ったからです。
では、
その違和感って何なの?と言いますと..
恐怖です。
継母は「わらわは裕福で、優れてますわよ」
というプライドを守らなければなりません。
⇩ ⇩ ⇩
娘たちは継母の強いバックアップがあるため、
「ウチらには逆らえまへんよ」と傲慢になります。
⇩ ⇩ ⇩
新しい家に行くとシンデレラがいたので、
継母たちに認知的不協和が生じます。
⇩ ⇩ ⇩
そして、継母に「何かの違和感」が起きます。
なぜなら、シンデレラには、
「自分に無いものを持っている可能性」があるからです。
・若さ
・美貌
・優しさ など..
なので、継母は「プライドを守らなあきません」
という恐怖を心の奥の方で感じます。
⇩ ⇩ ⇩
なぜなら、プライドが崩れると、
継母にとって死活問題に発展するからです。
⇩ ⇩ ⇩
継母はプライドを死守するため、
シンデレラに嫌なことを言ったりイジメたりして、
「出る釘は打つ状態」にします。
⇩ ⇩ ⇩
連れ娘たちも、
同じようにシンデレラをいじめます。
これは、継母という強いバックアップがあり、
優越をひたすら感じられるからです。
このように、
継母たちの恐怖心が駆り立てられたことで、
シンデレラはイジメや超過労働を受けました。


つまり、
継母は「プライド死守」娘たちは「優越感」
という行動が、負のスパイラルを発生させたと考えます。
シンデレラから見たら、
継母たちの「自己都合」など知る由もなく、
イジメてくる意味すら分かりません。
しかも、みんなから責められるので、
「なんでウチがこんな目に遭うんよ..」と悩み込んでいたと思います。
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ここまでシンデレラを例に説明しましたが、
お伝えしたかったことは、
シンデレラ
⇩
コンプレックスで悩む人
継母
⇩
執拗にイジメてくる人
連れ娘
⇩
傲慢な人
になります。
連れ娘タイプのような人は、
継母のような強いバックアップがあるので、
自分たちの優越を得るために好き勝手に言ってくるでしょう。
ですが、その人はバックアップが無くなった途端、
「揺り戻し」というハードな試練を受けることになります。
そして、
自分の過ちに気づき、人生というものを学びます。
▽揺り戻しの詳細はこちら▽
連れ娘のように傲慢にならず、
自分としっかり向き合える事ができるあなたは、
「心の強さ」を実感するとともに、ご自身を心深く賞賛してください。
継母タイプのように、
執拗に責めたり、イジメたりする人は、
ハッキリいうと、
あなたのことが嫌いです(;´e`)
しかし、
なぜそのようになるのかと言いますと、
3つの隠しきれない「思い」があるためです。
それが、
- 【本当は】あなたがうらやましい
- 【本当は】あなたに好かれたい
- 【本当は】あなたに認められたい
です。
プライドの高い人は、
素直になりたいけど「なれない人」がほとんどです。
優しそうな人には逆の態度や言動をとったり、
責め立てるような「反発」も起こします。
しかし、プライドの高い人は、
「あなたと同じ悩みを抱えてきた人」でもあります。
ですので、
とてもシビアな心であると同時に、
私を尊重してほしいと思っています。
もし、継母タイプのような人が周りにいて、
あなたの優しさがその人を尊重することができたら、
その人はあなたの強力な味方になります。
そして、
連れ娘タイプの人たちもボスには逆らえないので、
コロッと態度が変わり、知らないうちにあなたの味方になります。
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3.思ったことが「見える」心理
突然ですが、
このカラフルなキャンディの中から
オレンジ色だけを探してみてください。
どうでしょうか。
濃いものや薄いのもありますが..
このように、
オレンジ色だけ限定
というキーワードが頭にセットされると、
だんだんオレンジ色が見えてくるようになります。
これは、
脳幹網様体賦活系という脳のフィルターが、
セットされた情報だけを集めるためです。
そして、この「情報集め」は、
コンプレックスで「悩んでいるとき」にも起きます。
たとえば、
先ほどのカラフルな写真で、
絶対にピンク色を見ないでくださいね
と言われら、どうでしょうか。
私は「スマホ画面を巻き戻してまで」ピンク色を見てしまいました。(;^e^)
このように、
私たちは「絶対やってはダメ」というものが、
なぜか「気になり」ますね。
つまり、
コンプレックスも「絶対ダメなこと」と考えると、
そればかりが「気になってしまう」のです。
そうすると、自分では気づきませんが、
先ほどの「情報集めフィルター」がはたらきます。
その結果、
なぜか劣等感やネガティブに関する
「情報ばかり」が見えてくるようになります。
ですが、
反対に「ピンク色も見てもいいよ」と言われると、
どうでしょうか。
先ほどの「絶対見てはいけない!」よりは、
さほど「気にならなく」なります。
ですので、
コンプレックスの不安や悩みが続くときは、
コンプレックスがあってもいいや
といった感じに「受け止めて」みましょう。
つまり、
私たちは禁止されると「気になる」ので、
反対に「許可してしまう」のです。
そうすることで、
情報集めフィルターも過敏に反応することなく、
深く悩み込むこともなくなります。
ここで大切なのは、
コンプレックスを「考え続けないこと」にあります。
なぜなら、先ほどの色探しのように、
悩みに没頭すると「他の色」が見えなくなるためです。
こういう時こそ、一度悩むことを止めて、
まわりにある「良い色」を探してみてください。
そうすることで、あなたのまわりに、
良いなぁと思える出来事が「たくさん集まってくる」ことと思います。
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エンディング(まとめ)
最後にもうひとつお伝えすることがあります。
それは、
自分と比べたほうが「お得」ということです。
私たち「人」は、
長い年月をかけて「社会秩序」を作り上げてきました。
人の上に立って優越を感じるのも、
劣等感で自信を無くすのも、社会的な「比較」がほとんどです。
ですが、人と比べて一喜一憂するよりも、
もっと大切なことがあります。
それは、
昔できなかったことが、
「今」の自分にはできている。
昨日の自分より、
「今日」は一つ成長することができた。
様々なリスクを乗り越えてきた、
強い「今の自分」がいる。
こういった「自分自身と比べること」です。
比較とは、本来「現状を認識するもの」で、
そこに良い悪いといった概念はありません。
ですが、社会という「秩序」の中では、
プラスとマイナスが「良い悪い」に極化し、
それが「人の価値である」という風に変形してしまったのです。
なので、ここはひとつ、
過去の自分より「成長できた自分」をたくさん感じてみてください。
そうすることで、
自身の更なる「成長と喜び」に関することが、
だんだん見えてくるようになりますよ。
本記事を最後までご覧いただき、
ありがとうございました(^e^)☆