私たちの笑顔には様々なものがあります。
たとえば..
このように、
そのときの場面によって、色んな笑顔が作られます。
中でも、
心から湧き上がる笑顔が「本当の笑顔」と呼ばれています。
そして、
この本当の笑顔には、
免疫細胞が活発になり、病気に強くなる
不安や心配の感情が起きにくくなる
記憶力や集中力が増し、脳のレスポンスが上がる
といった効果をもたらすことが立証されています。
そして、
これらの効果を十分に引き出すには、
本当の笑顔に隠された「ある感情」で作用するようです。
今回は、
こういった笑顔の持つ効果の解説を交えながら
それを最大限に引き出す方法をお伝えするべく、
笑顔の効果がもたらす3つのこと
を紹介します。
本記事が「笑顔のサポート」になれたら嬉しいです。
是非ともご覧ください。
1.笑顔がもたらす「効果」とは?
笑顔には、
「心とカラダを健全にする効果」があります。
そして、その効果を高めてくれるのが、
笑顔のときに生み出される「幸せ感情」です。
私たちが日常を過ごしていると、
- 楽しいこと、おもしろいこと
- 嬉しいこと、喜ばしいこと
- ホッとすること、安心すること
- ありがたいこと
このような場面があります。
このとき、自然と笑顔になりますが、
同時に「幸せホルモン」と呼ばれるものが分泌されます。
そして、
これは以下のような効果をもたらします。
⇩
多幸感、ストレスの解消
ドーパミン
⇩
意欲、集中力の向上
セロトニン
⇩
精神の安定、記憶力の向上
最新の研究では、
これらのホルモン分泌量が多いほど、
「病気になりにくい」ということが分かっています。
これは、
ナチュラル・キラー(N・K)細胞を活発化させる
「善玉の神経ペプチド」が増加するためです。
カラダの免疫細胞のこと。
ですので、これらの効果を十分に発揮するには、
笑顔によって「幸せホルモン」を作り出すことにあります。
そして、ここで重要視すべきことは、
私たちに起こる「感情」についてです。
どういうことかと言いますと、
人は表情などの「イメージ」だけで、
感情が左右されてしまうためです。
たとえば、私が勤める会社の本社に、
すごく怖い顔をした「部長」がいたとします。
そして、
今から私がその人に会いに行くとします。(;´e`)
まだ一度も会ったことがないので、
部長に対して「恐いイメージ」が湧き上がります。
そうすると、
私の脳内にある「扁桃体」という器官が、
そのイメージをもとに「恐怖の感情」を起こします。
▽詳しくはこちら▽
そして、これらの恐怖を感じた私は、
気づかないうちに「険しい表情」になります。
このとき、
- 怖い部長のイメージ
- 険しい自分の表情
「双方イメージ」を見ているので、
扁桃体がさらに恐怖を強めます。
すると、
脳内からは、ストレス物質が分泌され、
心臓がドキドキしたり、カラダがソワソワして落ち着かなくなります。
これが、部長の表情によって
感情が動かされている状態です。
そして、
カチカチに緊張しながら部長に話しかけると、
イメージとは裏腹に「笑顔になって」対応してくれたとします。
そうすると、
- 恐怖感が消える
- 安心感を得る
- 思わず笑顔になる
このようになります。
このときに、
先ほどの「幸せホルモン」が分泌されるので、
カラダの緊張が消え、安心感を得られるのです。
このことから、
人の表情がどれほど「感情を左右するのか」が分かります。
今回の例では、
部長の表情によって私の感情が変化しましたが、
これは「自分の表情」でも同じことが起こります。
つまり、
鏡などに映る自分の表情を見たときに、
表情と同じ感情が起きてくる
ということです。
2.笑顔を「先に」作ると幸せになる
笑顔がもたらす効果は、
「笑顔になった後」に得られると思いますが、
先に笑顔を作り出すことでも可能です。
どういうことなの?と言いますと、
脳が「表情に合わせにいく」ためです。
これを「表情フィードバック仮説」と言います。
表情フィードバック仮説とは、「表情がフィードバックされて、その表情の感情を引き起こす」という仮説。フェイシャルフィードバック仮説、顔面フィードバック仮説と呼ぶこともある。
先ほどの私のように、
厳つい表情の部長に対して「怖いイメージ」を持っていました。
これは、自分で解釈した「イメージ」によって、
「恐怖感情」を作り出していたことになります。
もし会わずにいたら、
部長に対してずっと「恐れ」を持ち続けていたことになります。
そのため、
仮に自分が「不機嫌な表情」で過ごしていると、
まわりからは「悪い印象」に見られ、良くない感情を持たれるのに違いはありません。
反対に、自身が「笑顔」で過ごしていると、
まわりからは「好印象」に見られ、良い感情を持ち続けられるのも確かです。
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先ほども少しお伝えしましたが、
私たちの脳内には「扁桃体」というところがあります。
ここは、防衛脳とも呼ばれており、
つねに5感をとおして「危険なこと」を監視しています。
そのため、すごく「ネガティブ」に敏感で、
笑顔よりも「ムスッとした表情」に反応します。
そうすると、
- 不安
- 怒り
- 恐怖
- 悲しみ
こういった「ネガティブ感情」が起きます。
これらの感情は、
「ダメなもの!」と思われがちですが、
・恐怖を感じて、危険を瞬時に回避する
・不安を感じて、解決法を見つけ出す
・悲しむことで、より良い未来にする
このように、
本来は「自分を守る動力」になるのです。
扁桃体は、当然ながら「脳内」にあるので、
自分が発するネガティブ影響を受けやすいです。
ですので、
今回の私のように、
⇩
部長の怖い表情(怖いイメージ)
⇩
扁桃体に伝わる
視覚
⇩
自分の険しい表情
⇩
扁桃体に伝わる
触覚
⇩
怖がっている表情(顔)の感覚
⇩
扁桃体に伝わる
思考・視覚・触覚からの情報が、
扁桃体の活動を大きくさせてしまったのです。
このことから、
日々「笑顔を作る」ことを意識するだけでも、
扁桃体への刺激を減らすことができます。
そうすることでネガティブ感情も少なくなり、
より幸せを感じる時間も多くなります。
つまり、
「先に笑顔を作り出す」ことで、
- ネガティブ感情が少なくなる
- まわりからは「好印象」に見られる
- まわりからは「良い感情」を持たれる
- 幸せホルモンで「健全」になっていく
これだけメリットが受け取れます。
ハードな練習や費用もかからないので、
かなり「お得」な方法だと思います。(^e^)
3.心の笑顔が「本当」の安心を作る
笑顔には、大きく分けて2種類あります。
それが、
1.ノンデュシェンヌ・スマイル
2.デュシェンヌ・スマイル
です。
それぞれどういう意味なの?と言いますと、
⇩
社交辞令的な笑顔、愛想笑い、
軽蔑の微笑みなど。
デュシェンヌ・スマイル
⇩
心から(本当)の笑顔。
になります。
1.ノンデュシェンヌ・スマイル
これには2つ種類があります。
ひとつは、
開き直ったり、軽蔑したときの笑顔です。
笑顔の印象としましては、
表情の「左反面」がニコやかになります。
そして、
表情の「右反面」は「素」の状態になります。
なぜ左右の表情が違うの?と言いますと、
右脳と左脳の神経伝達がクロスしているためです。
このとき、
論理を司る「左脳」は色々考えているので、
「笑顔になってる場合ではない状況」になります。
そうすると、
カラダに伝わる動的信号が「右反面」に現れます。
一方、情を司る「右脳」は優しいので、
表情の左反面を笑顔にさせます。
その結果、
左右の表情が異なる「ぎこちない笑顔」になります。
私のように、
突然カメラを向けられ「変な笑顔」になるのも、
左脳があれこれ考え過ぎて、右表情が「素」になっているのが原因です。(;^e^;)
※ちなみに、
マスクすると「完全に笑顔が消えます」。
ですので、このような境遇になったときは、
「楽しかったこと」を思い出しましょう。(;^e^)
そして2コ目が、
気づかい笑顔・社交辞令的な笑顔です。
笑顔であることに違いはありませんが、
目や頬があまり笑っていないのが特徴です。
しかし、
笑顔の練習を毎日積み重ねていれば、
満面の笑みを作り出すことができます。
その努力の甲斐あって、
まわりや自分を笑顔にすることができたなら、
それは「本当の笑顔」に変わります。
前述でお伝えした、
「先に笑顔を作り出す」にも言えることですが、
これには「重要なポイント」があります。
それが、
笑顔を作らなければならない
という思いで作ってはいけないことです。
なぜならば、
「しなければならない」という義務的な思いは、
笑顔は作れても「良い感情が起きない」のです。
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ですので、
笑顔を作る際は、
自分の幸せのためにつくる
といった思いに変えてみましょう。
そうすることで、
笑顔もより素敵になりますよ。(^e^)
2.デュシェンヌ・スマイル
これが、
本心から湧き上がる本当の笑顔と呼ばれるものです。
論理的な思考よりも、
幸せ感のほうが勝っている状態にあります。
これは、
-
美味しいものを食べたとき
-
大きな安心を得られたとき
-
楽しくて、面白くてしょうがないとき
-
嬉しくてしょうがないとき
こういったときに自然と湧き上がります。
目の形もニッコリとした「三日月型」になり、
口角がグッと上がることで頬もかなり上がります。
そして、なにより「その雰囲気」が、
ノンデュシェンヌ・スマイルと全然異なります。
ですので、仮にマスクをしていても、
笑った目と頬、その雰囲気で笑顔が十分に伝わります。
ちなみに、「心が喜んでいる」のであれば、
たとえ静かに微笑んでいても、それは「心の笑顔」になります。
ここまで、
笑顔がもたらす最良の効果を紹介しましたが、
やはり、それを最大限に発揮してくれるのが、
心からの笑顔になります。
感じ方は人それぞれだと思いますが、
自分にとって「いちばん幸せなこと」から
心の笑顔が生まれると思います。
ですので、日々たくさん幸せを感じて、
心からの「笑顔」をたくさん感じることで、
その効果は絶大なものになるでしょう。
エンディング(まとめ)
今回の内容は、
- 幸せホルモンが分泌され、
心身の健康に良い影響を与える。
2.笑顔を先に作ると幸せになる
- 先に笑顔になることで、
自分もまわりも良いサイクルになる。
3.心からの笑顔で本当の安心が作られる
- 心からの笑顔が自分を本当の幸せにする。
になります。
不安や悲しみなどが続くと、
笑顔がむずかしい時もあります。
そのときは無理に笑顔を作らずに、
ご自身が自然と笑顔になった場面に注目してみてください。
笑顔とは、
「安心」を知らせる心からのサインです。
不安や悲しみを抱えているときでも、
笑顔が多くなれば、それは心が「大丈夫」と伝えている証です。
安心と幸せと笑顔は、すべてイコールです。
幸せをたくさん感じて笑顔になるほど「すべてが大きく」なっていきます。
ですので、日々過ごしている時間の中で
安心と幸せを感じたときは「笑顔」になってくださいね。
記事を最後までご覧いただき
ありがとうございました。(^e^)☆