私以外の人たちは幸せそう..
頑張っても、いつも私が嫌な思いをする..
どうして自分だけ、こんな思いをするの?
「どうして私だけが..」という思いは、
味わった本人しか分からない悩みですよね。
このように感じてしまうのは、
記憶の奥底に「内なる子供」が存在するためです。
これはインナーチャイルドとも呼ばれ、
私たちの話し方、しぐさ、クセ、考え方などの「今」を形作ってます。
そして、
今回のような「自分ばかり」といった悩みは
内なる子供が「不安と恐れ」を抱えているためです。
たとえば、
・いつも自分だけが苦しい思いをする。
・良いご縁に恵まれない。
・コミュニケーションが怖い。
・幸せになりたくてもなれない。
・不安や自責の念が続く。
このようなことも、
内なる子供の不安が要因です。
これは、
世間一般的に悪いことに捉えられがちですが、
「悪いことでも何でもないよ」と言えます。
なぜなら、これは両親(育てた人)の言葉を
今でもしっかり「守り通している」からです。
今回は、内なる子供の詳しい解説とともに
苦しい思いを「手放す方法」をお伝えするべく、
新しい自分に変えたい時に
知って欲しい3つのこと。
を紹介します。
本記事で「本当の自分」を見つけられたら幸いです。
内なる子供の「特徴」とは?
内なる子供とは、
私たちの記憶の奥底にある「幼い自分」のことです。
たとえば、
無念なことがあると夕日にたそがれる、考えている時にツメを噛む、弁当にミートボールが入っててテンション上がるなど「いい大人が、子供みたいなこと..」が私の内なる子供です。(;^e^)
これは、
みんなが持っている「個性」と呼ばれるもので
楽しい感情が高ぶったり、不安が大きくなると現れます。
当然のことながら、楽しいこと、嬉しいこと、
美味しいもの、心地良いことが大好きなので、
これらの為ならどれだけでも興味を持ち、追求・研究します。
反対に、痛いこと、苦しいこと、
悲しいこと、つまらないことが大嫌いで、
これらを感じると怒ったり、すねたり、落ち込んだり、泣いたりします。
しかし、
社会ではこのような事はできないので
理性で感情を抑えながら我慢してます。
私たちの個性は、生まれ持った「性格」をもとに、
環境・地域・時代・関わる物事・人の影響によって作られます。
そして、
出生から~10歳くらいまでの間に
- しぐさ
- 習慣(クセ)
- 考え方
- 話し方
- 価値観
こういったものが確立します。
つまり、
幼少期に「大きな影響を受けたこと」が、
内なる子供の「モデル」になります。
そして、中でも
いちばん影響を受けた人物というのが..
両親(育てた人)です。
「認めてもらう」ために頑張る
幼い頃は、両親(育てた人)が
安心・安全を感じられる「心の拠り所」です。
そして、
この拠り所を確保するためには「ある条件」が必要になります。
それが、
自分を認めてもらうことです。
これを「承認欲求」と言い、
主に「親から褒められること」を求めます。
つまり、親が「喜んでいる姿」を見て
自分の「安心・安全」を確認したいのです。
しかし、
褒められようと頑張ったのに
無視される、粗末にされる
叩かれる、怒鳴られる
心の拠り所である両親(育てた人)に、
こんなことをされたらどうでしょうか。
小さな心とカラダでは、
大人以上の不安と恐怖が襲います。
その結果、内なる子供は安心をとり戻すために
「親に認められる」ことを精一杯やります。
すると、
⇩
親に認められなければならない
⇩
なので、今以上に頑張る
⇩
安心・安全を確保する必要がある
⇩
親に認められなければならない
⇩
認めてもらえるまで頑張り続ける
このような思いができます。
そのため、両親(育てた人)はもちろんのこと
自分より上の存在(先生、上司、兄、姉、目上の人、尊敬する人など)に認めてもらえるように頑張ってしまうクセが付きます。
これが「頑張らなきゃいけない」ような、
不安や恐れを掻き立てる原因になってます。
ですので、
今でも「認められたい!」と頑張るときに
幼い頃に感じた不安や恐れが沸き上がるのです。
心の「奥」では泣いている
認めてもらうために頑張ったけれど、
失敗したり、怒られたり、指摘されたり、
責められた時などに自分の無価値を感じます。
- どうして自分は出来ないんだろう?
- どうして自分は人より劣っているの?
- なんて自分はダメな人間なの?
これは、
親の期待に答えられなかった自責の念によって
こういった「無価値観」を生み出します。
そして、
今でもこのような場面になると、
やり場のない怒りと悲しみを
強く感じてしまいます。
一つは自分に対して、
もう一つは両親(育てた人)に対してです。
力が及ばず、出来なかった
親を喜ばすことが、出来なかった
怒られたくないのに、やって怒られた
出来ないのに、やって出来なかった
とくに、
両親(育てた人)に感じている怒りと悲しみが
自分を強く責めてしまう傾向にあります。
なぜなら、
- 本当は嫌だった
- けど、出来ている子もいる
- なぜ、自分は出来ないのか?
こういった双方の気持ちが、
自分の中で「葛藤を起こすため」です。
その結果、
心の怒りや悲しみが消えることなく
何度も同じ悩みを繰り返してしまうのです。
▽悲しいことがあったときに▽
ここまで内なる子供の説明をしましたが、
やはり両親(育てた人)の影響力が見受けられます。
ですが、
これは自分自身を「認めて」あげることで、
解決へと導くことができます。
それが、
内なる子供を癒やしてあげることです。
知って欲しい「3つ」のこと


両親のいちばん「大切」なもの
私たちが幼い頃に、
心の拠り所となっていたのが両親(育てた人)です。
しかし、その親に「怒られる」「叱られる」「粗末にされる」「無視される」ようなことをたくさん経験すると「自分は役に立たない」「自分は要らない子」と、幼いながらに思わざるを得ない気持ちになります。
ここで最初に知って頂きたいのは、
人が怒ったり、叱かったりするのは
不安や恐れを強く感じたときです。
ご説明いたしますと、
人は基本的に2つの動機で行動します。
1つは快を得るため。
もう一つは痛みを避けるためです。
そして、
これらのエネルギー(動力)になるのが、
喜・怒・哀・楽の感情です。
喜怒哀楽でいう喜・楽は、
安心と安全にまつわるポジティブ感情です。
私たちは、
この感情を「期待感」に変えて行動します。
喜怒哀楽でいう怒・哀は、
不安や恐怖にまつわるネガティブ感情です。
私たちが強い恐怖を感じると、
真っ先に起きるのが怒りや悲しみです。
そして、この感情の「力」を使って
苦痛を取り払おうとします。
▽不安のしくみはこちらを見てね▽
もし、
ご自身が幼いときに
- たくさん親に叱られた
- たくさん親に嫌なこと言われた
- 親が厳しくて辛かった
こういったことがあれば、
両親(育てた人)は「たくさん不安と恐怖を抱えていた」ことになります。
では、
何の不安と恐怖を抱えていたの?と言いますと、
あなたに認めてもらえない恐怖です。
ですが、私はこんなに親に責められたのだから
親は「私に何を認めてもらうの?」親は絶対「私が邪魔、迷惑」「要らない子」と思っていたに違いない。
そう思われても仕方ありません。
でも..
両親が最も愛する人は
間違いなくあなたです。
なぜなら、両親(育てた人)にも
インナーチャイルド「内なる子供」が存在します。
幼いときの私たちは、
親に認めてもらうために一生懸命、頑張ってきました。
親も全く同じです。
私たちに認めてもらうために一生懸命やります。
私たちが幼かった頃は、
認めてもらえないとき、不安で苦しいときに、
両親(育てた人)に怒りや悲しみをぶつけました。
これは、自分の良いところ、悪いところ、怒るところ、悲しむところ、喜ぶところ、楽しんでいるところを知り、すべてを受け入れてくれる存在であったからですね。
その存在こそが「心の拠り所」。
自身の「最も愛するもの」です。
これは、
幼い私たちに「最愛」という思いがあった証です。
同じく両親(育てた人)も内なる子供が存在し、
恐れを感じると心の拠り所に感情をあらわします。
これも自分を知り、
受け入れてくれる最愛の存在が「我が子である」という隠しきれない思いです。
ですので、両親(育てた人)にとって
私たちは大切な「心の拠り所」です。
認められなくても「大丈夫」
両親(育てた人)も私たちと同じように、
認めてもらうことを考えながら社会と付き合ってきました。
これは、人が持つ承認欲求なので
すべての人に言えることです。
たしかに、認めてもらうことは
自分の存在価値を確かめられる唯一の方法です。
しかし、自身の心に従わない承認欲求は
頑張るほど、認められないほど苦しくなります。
ですので、
承認されることを「優先」するのではなく、
自分が楽しくて興味のあることを見つけ、
そこに自信や安心を積み上げていきましょう。
ノーベル賞を獲った人も、オリンピック選手も、サッカー選手も、アーティストも、自分が楽しいことを「優先」したので、結果的に認められ、賞賛されることに繋がりました。
ですので、幼い頃の「楽しいこと」を思い出し
出来そうであれば久々にやってみてくださいね。
楽しいことが今後続けられそうなら、
それを周りに発信(アウトプット)してみたり、
関係するコミュニティーに参加してみてください。
あなたが認められようとしなくても、
その良さに気づいてくれた素敵な人たちから、
必ず賞賛されるようになります。(^e^)
▽こちらも読んでみてね▽
幼い自分を「認めて」あげましょう
なぜ自分ばかり..という悩みの奥底にあるのが、
自身に対する「無価値観」です。
これは、
冒頭のまえがきにあった、
・いつも自分だけが苦しい思いをする。
・良いご縁に恵まれない。
・コミュニケーションが怖い。
・幸せになりたくてもなれない。
・不安や自責の念が続く。
こういった、
受け入れがたい現実を招く要因になっています。
これは、
内なる子供が今でも「こう思っている」ので
同じ事が何度も繰り返し起きます。
ですので、
成長したあなたから「幼かった自分」へ向けて
感謝のエールを送ってあげてください。
その気持ちが幼いご自身に届くことで、
内なる子供を変えることができます。
今回のテーマで一番大切なのは、
ありのままの自分を「認めてあげること」にあります。
そうすることで、
今ご自身が見ている現実を
より良い方向へ変えることができます。
こちらの記事が参考になると思いますので、
ぜひともご覧ください。(^e^)
エンディング(まとめ)
内なる子供は、
みんなが持っている純粋な記憶です。
そして、
そこには必ず「帰る場所」が存在します。
ここは、私たちが泣いたり笑ったり、
怒ったり悲しんだ場面を知っている場所。
すべてを受け入れてくれた心の拠り所です。
たとえそれが、
両親でなくても、血がつながってなくても、
施設にいた仲間でも、壊れたぬいぐるみでも、
あなたを受け入れてくれる心の場所です。
日々に疲れて、
一人悩み込んでしまうこともあると思いますが
そのときは一度ここへ帰ってみてくださいね。
必ずみんな優しく迎え入れてくれて、
あなたを守ってくれます。
そして今後もずっと、
ご自身の「帰る場所」を大切にしてくださいね。