告白した彼女から返事が来ない..
子供をちゃんと育てられるだろうか..
夫が突然会社を辞めた..
私たちが日々過ごしていると、
こういった出来事に直面するときがあります。
そのことを考えれば考えるほど、
ずーっと不安や心配が頭から離れなくなります。
米国ミシガン大学の研究チームによると、
不安や心配の80%以上は「起こらない」という調査結果を公表しています。
そして、16%は前もって行動することで解決でき、
残った4%が、大きな地震、事件や事故、ディズニーランドでミッキーの格好をした部長と遭遇するなどの「予測不可能」な出来事です。
しかし、不安や心配の大半が起きないとしても、
いざその状況下で「不安を考えない」ことは難しいです。
今回は、このような不安が頭から離れない状況を
一刻も早く解消するための方法をお伝えするべく、
すぐに効果を発揮する3つの対処法。
を紹介します。

本記事がお役に立てれば嬉しいです。
是非ともご覧ください。
コンテンツ
なぜ不安が頭から離れないの?
まず最初に、
不安が頭から離れなくなる「メカニズム」を説明いたします。
私たちは、不安や心配になると、
カラダが「ソワソワ」して落ち着かなくなりますよね。
これは、自動車で言うところの、
「エンジンのかかった状態」と同じになります。
どういうことなの?と言いますと、
危険を回避するための「準備段階」に入るのです。
私たちの生存本能(脳)は、
つねに「生命維持」を優先しているため、
出来事に対して「命の危険があるか、ないか」を厳重に判断しています。
では、
何を判断基準にしているかと言いますと、
「快」なのか
「不快」なのか
で決めています。
ちなみに、
起きる感情は次のとおりになります。
楽しい
嬉しい
感動する
心地良い
美味しい
気持ちが良い など
苦しい
悲しい
腹立たしい
心地悪い
不味い
気持ちが悪い など
脳は少しでも不快を感じると、
扁桃体という場所が敏感に反応します。
そうすると、
「これは命の危険がある!」と判断し、
不安や恐怖といった感情を起こさせます。
▽扁桃体についてはこちら▽
そして、
その湧きあがった感情を「エネルギー」に換えて、
- 闘争(危険に立ち向かう)
- 逃走(危険から逃げる)
こういった行動をします。


つまり、
「ソワソワして落ち着かない状態」になるのは、
不快(危険)を対処する力が湧いているのですね。
反対に、生存本能が快と判断すると、
楽しい、嬉しい、安心といった感情が起きます。
これは「生命維持」にとっては、
とても都合の良い感情となるので、
私たちは自然に心地良さを求める脳の仕組みになっています。
⇩
最初に【不安や心配】を取り除く。
⇩
次に【安心と安全】を確保する。
⇩
最後に【心地良さ】を求める。
そして、
今回のように不安が頭から離れないときは、
脳が「ある条件」を探し続けていることに原因があります。
何の条件を探してるの?と言いますと、
不快(危険)を取り除く「決定的な裏付けとなる根拠」。
すなわち..
安心保障です。
なぜ、最悪な「事態」を考えてしまうの?
たとえば、
「子供の帰りがおそい」という事が起きたとします。


いつもはこの時間に帰ってくるのに..
このとき危険に対する「実感」が無いので、
不安もそれほど感じることがありません。
ですので、過去にあった「出来事」と、
照らし合わせることが多くなります。
学校の全体集会かしら?
先生に呼ばれたかも?
しかし、
2時間たっても子供が帰って来ない「事実」が分かると、脳は「危険かもしれませんよ」という判断を下します。
そして同時に、
頭の中に「ある未来の姿」をイメージさせます。
それが、
致命傷を受けた場合
致命傷を避ける手段
この2つです。
もしかして、あの子の身に何かあったのかしら?
すると、
もしかして、誘拐された?
何かの事件に巻き込まれた?
このように、
必ず「致命傷を受けた場合」を最初にイメージします。
つまり私たちの脳は、
不安が強くなると「最悪な事態」を考えるように出来ているのです。
どうして、
このようなイメージが浮かぶの?と言いますと、
それは助かる方法を算出するためです。
脳は最悪な事態を想定したあと、
フローチャートを瞬時に作り、
「命の確保を算出すること」に徹します。
問題を解くための手順に流れを付けて
定式化した図。
もし、
私たちの過去の記憶の中に、
助かる術を持っている
過去に解決したことがある
挽回できる理由がある
こういった「安心保障」がたくさんあれば、
迷わず対処へと移していくことができます。
しかし、
助かる方法が分からない
経験したことない
どうなるか見当もつかない
といった場合は、
脳が「解決法を探し続ける」ことになります。
その結果、ずっと安心と安全が見つかるまで
対処法をシミュレーションし続けることとなり、
「不安が頭から離れない状態」になるのです。
不安は積み重ねで「安心」になる




おじいちゃんに家まで送ってもらったよ!


今までおじいちゃんの家にいたの?


ウチで一緒に遊んでいたのだよ。
ほっ ほっ ほっ..


おじいちゃんも「孫がウチにいるよ」と言えばいいのに..と思いましたが、このように「安心保障」を得ると不安や心配は一掃されます。
そして、
一度「大丈夫だったこと」を経験すると、
同じことが起きても以前ほど不安や心配は起こりません。
なぜなら、
私たちが何気に過ごしている日常も、
この「大丈夫だった積み重ね」が安心を作り出しているためです。
たとえば..
- 人前でおこなう発表会
- まわりとのコミュニケーション
- 飛行機に乗ること
このようなことも、
たくさん経験して「大丈夫」だと感じたことを、
脳が「自信や安心」といった認識に変えていきます。
ですので、
あえて「たくさん経験を重ねる」ことも、
不安や心配を減らしていける方法の一つです。
▽こちらも読んでみてね▽
効果を発揮する3つの対処法
対処法の内容としましては、
- まず最初にすること
- カラダを動かす
- 悩みを書き出して解決を探す
この3つになります。
それでは順番に紹介いたします。(^e^)
1.まず「最初」にすること
【1.あえて不安を考えてみる】
私たちは、
「○○してはいけない」という言葉が「気になってしまう特徴」があります。
これをカリギュラ効果といい、
鶴の恩返しのように「見てはダメ!」という
禁止事項が気になってしまうのです。
そのため、不安になってはいけない!
不安を考えてはいけない!と思うと、
ずっとそれを「考えて」しまいます。
ですので、
このようなときは、
逆に不安を考えてみてください。
そうすると、
不安のループは「一時的にストップ」します。
すぐに止めたいときは、
一度この方法を試してみてくださいね。
【2.自分以外に目を向ける】
次に..
この不安を抱えているのは
自分だけじゃないんだ
と考えてみましょう。
たとえば世界には、
大きな病気を抱えている人たちがいる。
自分より、
貧しい生活を送る人たちがいる。
自分より、
コンプレックスを抱えた人たちがいる。
自分より、
カラダの不自由な人たちがいる。
自分より、
上司に怒られる人たちがいる。
このように、
自分と同じ悩みを抱えた人たちを意識すると、
脳は「外側」に意識を向け始めます。
不安や心配が大きいときは、
一人で抱え込んでしまいがちになります。
ですので、そういう時こそ外に目を向けて、
「自分だけじゃないよ」という認識をしてみましょう。
▽こちらも読んでみてね▽
2.「カラダ」を動かしましょう
不安や心配は、
「カラダが動いていない時」に起こりやすいです。
たとえば、
- 就寝前、起床時
- お風呂に入っている時
- 電車やバスに乗ってる時
- 授業中、デスクワーク中
- 夕日にたそがれている時
このように、カラダが停止したタイミングで、
不安や心配の感情が浮かんできやすくなります。
ですので、
不安感情を止めるには、
カラダを大きく動かすことが効果的です。
そうすることによって、
脳は「エンドルフィン」という物質を分泌します。
これは、
モヤモヤした不安感情を打ち消す効果があります。
エンドルフィンは、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。 内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。 特に、脳内の「報酬系」に多く分布する。 内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。
ですので、
- スポーツをする
- ヨガなどのストレッチをする
- とにかく走ってみる
こういった感じに、
カラダを大きく使う運動が解消に繋がります。
▽こちらも読んでみてね▽
【番外編】
ちなみに、カラダを動かさずに、
「運動と同じ効果を得られる対処法」があります。
これは、私が過去に考案したものなので、
あくまで参考程度でみてくださいね。(;^e^)
その方法は何かと言いますと..
笑うことです。
※この対処法は以下の場では控えてください。
・電車やバスの中
・テレワーク会議中
・結婚ご挨拶前
【TRAINING 1】
このメソッドは平常心を保つ修行ですので、
どんなことでも「笑って」はなりません。
次に、
- 面白かったこと
- 笑ってしまったこと
- 本当は笑ったらいけないエピソード
などのタイトルを紙かノート、
スマートフォンのメモ帳などにリスト化してください。
【TRAINING 2】
リスト化できましたら、
書いたタイトルを一覧してください。
【TRAINING 3】
笑いそうなタイトルがあった場合は、
「絶対にそれを考えないように」目を閉じてください。
【TRAINING 4】
もし、笑ってしまった場合は、
笑ってしまったタイトル(同じもの)を5つ陳列してください。
・「笑ってしまったタイトル」
・「笑ってしまったタイトル」
・「笑ってしまったタイトル」
・「笑ってしまったタイトル」
・「笑ってしまったタイトル」
・「笑ってしまったタイトル」
そして再び耐え抜いてください。
他にも、笑いや笑顔には、
- カラダの免疫細胞を活発にする
- ストレス物質を打ち消す
- 行動力、集中力の向上 など
様々な効果をもたらすことが分かっています。
ですので、不安や心配が消えないときは、
一度「笑顔」になってみてくださいね。
▽笑顔がもたらす効果はこちら▽
3.不安な感情を「書き出す」
不安や心配の感情が頭から離れないときは、
紙に書き出して「明確にする」ことで対処することができます。
私たちの不安や恐怖は、
頭の中を「ふわふわ漂っている」状態にあります。
そうすると、いつ、どのタイミングで
不安に襲われるか怖いので悩んでしまうのです。
言い換えると、これは「不安と恐怖」に
自身が「振り回されている状態」にあるためです。
こちらに、
その「対処法」を詳しく載せた記事があります。
ぜひ読んでみてくださいね。
エンディング(まとめ)
今回のお話しをまとめますと、
- あえて不安を考えて思考を止める。
- 自分以外に目を向ける。
- 解消された後を考える。
2.カラダを動かしましょう
- 不安を打ち消す「脳内ホルモン」が分泌される。
- 笑いや笑顔でも同じ効果を得られる。
3.不安な感情を書き出す
- 不安や心配を「明確」にする。
以上になります。
不安や心配事のほとんどは起こらなくても、
どうしても悩んでしまうのが私たちです。
でも、普段から何気に感じている安心は、
過去の「不安」を乗り越えてきた「経験」なのです。
私たちが生きている上では、
いろんな不安に直面すると思います。
しかし、
不安を少しでも乗り越えることができれば、
それは必ず「安心」へと姿を変えていきます。
そして、
その経験を積み重ねることができれば、
それは大きな問題解決への「サポート」になると感じます。
ですので、少し勇気を出して、
解決への「第一歩」を踏み出していきましょう。
そうすることで、
不安はご自身のもとから
少しずつ「離れていく」ことと思います。
本記事を最後までご覧いただき
ありがとうございました。(^e^)☆
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